特別養護老人ホームに入りたくても入れない”特養待機者”が約52万人もいる理由
厚生労働省の調べによると、2013年度の特養待機者の人数は約52万人でした。 特別養護老人ホーム(以下、特養施設)の定員は、2009年度と比べて7万5000人分ほど増えています。しかし、入所希望者の増加数の方が圧倒的に多く、需要に供給が追いついていないのが現状です。
待機者の半数は自宅で生活をしており、残りの人たちも、リハビリを行いながら自宅復帰を目指すための老人保健施設や、有料老人ホームなどに入所しているそうです。
なぜ、こんなにも特養施設の入所希望者が多いのでしょうか? 理由は、利用するのにかかる費用にあります。特養施設は公的な施設なので、低所得者は居住費や食費などの補助を受けられるのです。
待機者側としては、もっと特養施設を増やしてもらいたいところですが、自治体の財政難など費用の問題から難しいようです。